2022年!読んでよかった本5選!!
こんにちは。
もちこ。です。
今回は2022年の締め括りとして、2022年約100冊読了した本の中から「この本は読んでよかった!」と思う本を5冊紹介していきます。
2022年に発売した本ではなく、私が読んだ中からの独断と偏見になりますので、あらかじめご了承願います。
もくじ
【お探し物は図書室まで/青山美智子(著)】
青山美智子さんの作品はどの作品もほっこりできてさくさく読める作品が多く、甲乙付け難かったです。
「赤と青とエスキース」「木曜日にはココアを」と悩みに悩みましたが、個人的に一番読みやすかったのと司書さんの個性が印象的で、この作品を選ばさせていただきました。この司書さんが、人生にちょっと困った人の背中を一冊の本と「オマケ」のマスコットで後押ししてくれます。司書さんファンも多いのではないでしょうか。
司書さんが私の中でマツコデラックスさんなんだよなぁ…。映像化する時はぜひキャスティングしてもらいたいです(嫌がりそうですが)
【コンビニ人間/村田紗耶香(著)】
なぜこの本に今まで手を付けて来なかったんだろうと思った一冊。村田さんの世界観は本当にこの人にしか書けないんじゃないかというぐらい独特なので、おそらく好みが真っ二つに割れるだろうなぁと思います。
「コンビニ人間」の主人公は、もしかしたら発達障害の部類なのかなと思ったりもしますが、自分が自分らしくいれるなら周りがとやかく言うことはないし、何か言われても気にしないことが大事なのかもしれないと考えさせられました。職業とか性別で優劣つける周囲の感じとか、家族・友人などの反応がリアルで、表現の仕方や話のテンポも良く読みやすさもあります。
生きづらさを感じている人は一読してみてはいかがでしょうか?
【いけない/道尾秀介(著)】
「どういうこと!?」と何度も立ち止まってしまうのに、続きが気になって読む手を進めざるを得ない、新感覚体験型ミステリーです。道尾さんの文章は伏線がありとあらゆるところに張り巡らされているので、一文でも見逃すと(見逃さなくても)ほぼ騙されます。
章ごとに主人公は変わっていきますが、すべて同じ地域で起こった事件で、どの章も繋がりがあります。しかし、明確な答えは提示されない部分もありますので多少のイヤミス感を含んでいます。
その分「そうだったのか!」がわかると本当にスカッとするので、この感覚はぜひ一度体験していただきたい一冊です。読書会でもおすすめ。読み終えた後に皆さんで考察し合うのも面白いかと思います。
【夜明けのすべて/瀬尾まいこ(著)】
瀬尾まいこさんも青山さんのように読んだ後に心が温かくなるような作品が多く、悩んでいるときや元気が出ないときにおすすめしたい作家さんです。
「夜明けのすべて」ではパニック障害の男性とPMSの女性がそれぞれの病気に向き合っていく様子が描かれています。心苦しく感じるぐらい病気の描写はリアルですが、二人の少しずつの優しさで何かが変わっていくかもしれない…明日は今日より良い日になるかもしれない…そんな希望を持たせてくれる一冊でした。
当事者の方や生きづらさを感じる方におすすめです。
【生欲/朝井リョウ(著)】
これは間違いなく問題作。頭をフル回転して読みました。が、読み終えた後は「今この本に出会って、今この価値観を感じれたこと」が本当に良かったと思っています。
読みやすいかと聞かれると、正直途中で頭がいっぱいいっぱいになってしまい、休みを入れながら読むぐらいの大変さはありました。そのぐらい自分の価値観を力づくでひっくり返された感じ。昨今叫ばれる「多様性」の闇を見た気もしました。
ちなみに私はこの本を読んでから「多様性」を素直に肯定できなくなりました。「共感か否定か」の二択に分かれると思うので、これもぜひ一読いただいて自分はどちらなのかを体験してみてはいかがでしょうか?
稲垣吾郎さんと新垣結衣さんで2023年に映画化されることが決まりましたので、2023年にまた話題になること間違いなしの一冊だと思います。
まとめ
以上、もちこ。が選ぶ「2022年、読んでよかった本5選!」でした。
こうして選んでみると、実は今年発売の本を選んでないんですよね…もしかしたら流行が去ってから読んでみたくなるタイプなのかも…。
しかし、「その年に発売されたものが今の自分にヒットするかはわからない!」これが本の良いところでもあると思うのです。その時の自分が置かれている環境であったり、心情であったりで同じ本でも感じ方が変わるところが本の魅力だなぁと感じます。
さて、2023年の私はどんな本が心に刺さり、どんな感じ方をするのか!?
それも含めて、来年の読書も楽しんでいこうと思います!